narcissu(ナルキッソス)

ゲーム

皆さん、こんにちは突然ですが個人的神ゲーの紹介です。
それが『narcissu(ナルキッソス)』です。

コチラのゲームは、同人サークルステージななによって制作された同人ゲームであり、かなり昔の作品でありながら多くの人にプレイされた名作です。
私はsteamにて『Narcissu 10th Anniversary Anthology Project』を購入して本作を初めてプレイしました。
個人的な感想としましては、古いゲームのためシステム面での期待は全くしておらず、むしろ動いてくれてありがとうと言ったところです。
しかし、今までギャルゲーしかやってこなかった自分からすると1つだけ驚いたことがありました。
このゲームは本当にテキストを読むだけのゲームなのです。
以前私は、ノベル系のゲームを高級読書などと言いましたが、それを体現したかのような構成でした。
選択肢はなく、死生観がテーマとなっているシナリオが淡々と映し出される背景とそれに合ったBGMが流れる。
そんなゲームが本当に面白いのか、と言われればそれはゲームに対して求めているモノによって意見が分かれると思いますが、少なくとも私自身はこのゲームを1度でもプレイすることを強くオススメするほどに巡り合えて良かったと思う作品になっています。
特にこの作品の『Narcissu 1&2』は無料で読めるので、ぜひ一度プレイしてほしいです。

さて、次にノベルゲーで重要なシナリオはどうかというと、これは言うまでもなく1度はプレイしてみてほしいと感じるほどに良くできたシナリオだったと感じています。
物語の舞台は、ホスピスとなっている病院の7Fです。
ナルキッソス1の主人公である阿東優は、これからが人生の始まりといった歳でここに入院することとなり、そこで先に入院していた同い年くらいの女性であるセツミに出会い物語が始まります。
ホスピスがわからない方のために少し説明すると、人生の最期のときを穏やかに過ごすために、さまざまな苦痛を和らげる治療・ケアを行う施設です。
この舞台からわかる通り、本作品は登場人物の死生観に深く関わる物語であり、成人男性である私ですら「死ぬこと」「生きること」などは何かを考えさせられるようなシナリオが展開されていきます。
さて、シナリオ重視のこのゲームでネタバレは国際法レベルの禁止事項ですが、少しだけこのゲームで大きなカギとなる点を紹介させていただきます。
それがナルキッソス1の主人公がセツミから伝えられた”7Fのルール”です。
このルールは、我々プレイヤーにとっても大きな意味を持つ重要事項ですので、よく覚えておいてください。
さて、本作は1&2と上記で書かれている通り、続編となる2が存在します。
しかし、続編と言っても前作の過去編となっており、前作のシナリオの伏線を回収していくとても重要な作品です。かといって2の方が過去だからと言って先にプレイすることは絶対にやめてください。
1の主人公は登場せず、2では篠原姫子という女性が主人公の物語となります。
この姫子も7Fに入院することになるのですが、彼女の性格や行動が前作よりも私たちに『narcissu』という作品のテーマである死生観を押し付けてきます。
また、前作で登場したセツミは本作でも深く関わってくることになるので、是非1をプレイした方は2までやってほしいです。
人の人生は、今までの経験の積み重ねであると感じさせる内容であるからこそ、死生観というテーマがより際立って私たちに強いメッセージを与えてきます。
また、ナルキッソス2の続きである『Himeko’s Epilogue』では篠原姫子という女性がnarcissuという物語のキーとなっていることがわかる内容です。流石にエピローグということで何も具体的なことは言えませんが、何も言わなくとも2までプレイした方は、体が勝手にこの『Himeko’s Epilogue』を起動してその素晴らしいシナリオ読んでしまうことでしょう。

さて、ここまではなんと無料でプレイすることができますが、実はあと3つも『Narcissu 10th Anniversary Anthology Project』には追加シナリオが存在します。
ここからは追加コンテンツとして購入しなければならないので、少しだけ簡単に説明します。

Narcissu 10th Anniversary Anthology Project – A Little Iris

こちらは、いままで紹介したnarcissuシリーズとは関係ありませんが、この作品1つで完結しているサイドストーリーとなります。
ですが、普通に面白いのでプレイする価値があると思います。

Narcissu 10th Anniversary Anthology Project – Zero

こちらの作品は、ナルキッソス2からさらに昔の話であり、ホスピスである7Fと”7Fのルール”が誕生した経緯が語られる物語になります。
つまり、無料のシナリオを完走した方にとっては絶対にプレイした方がよい作品です。
※筆者がプレイした際にPSP版からシーンがカットされている箇所があったため、PSP版の購入を検討している方がいたらよく調べてからにした方が良いかもしれません。

・Narcissu 10th Anniversary Anthology Project – Sumire

こちらは、時系列的にはナルキッソス2とナルキッソス1の間の物語となります。
他のシリーズと比べると、あまり従来のナンバリングがあるシリーズと関係しているわけではありませんでした。
しかし、セツミや姫子の親友である優花が重要なポジションを持ってこの作品に登場するためプレイすべきだと思います。
主人公はスミレというキービジュアルに体育座りのような格好で描かれている少女ですが、ストーリー選択画面ではスミレともう一人あかりという少女のストーリーが選択肢として存在します。
これはなぜかと言うと、この作品であかりという人物がスミレSTORYの中でとても重要な登場人物なので、その重要な人物の背景などを理解するために入れられているそうです。
また、これは筆者の個人的な意見ですが、あかりSTORYをプレイした後にスミレSTORYをプレイするといいと思います。どちらも01、02と番号が振られていますが、これは各ストーリーを交互にプレイしていくのではなく、あくまで従来のナルキッソスと同じように各ストーリーの連番なだけだと思います。

さて、ここまで説明してきましたが、どの作品もプレイすることを強くオススメできるほど素晴らしい作品なので、ここまで読んだ方は是非購入を検討してみてください。
というか『Narcissu 1&2』と『Himeko’s Epilogue』は無料なので是非プレイしてください。

※ナルキッソスのPSP版である『ナルキッソス ~もしも明日があるなら~ Portable』は本作品と異なり物語中のキャラの様子がわかるように、CGがかなり追加されており、1とZEROの主人公にもボイスがついています。
また、筆者がプレイした『Narcissu 10th Anniversary Anthology Project』では何故か追加されていなかったエピローグがいくつか存在するようです。

筆者はキャラの立ち絵が無いこの雰囲気が好きなのでCGやボイスにこだわりはありませんが、知らないエピローグやシナリオがあるのは気になっています!…私…気になります!!!
逆に『Narcissu 10th Anniversary Anthology Project』ではそれぞれの作品にあとがきというシナリオライターである片岡ともさんのコメントや『1980』『1993』というシナリオを読むことができます!
※シナリオライターが異なる3作品『死神の花嫁』『-Ci-シーラスの高さへ』『メサイア』は『Narcissu 10th Anniversary Anthology Project』ではプレイできないそうなので、気になる方はナルキッソス3rdまたは、ナルキッソス ~もしも明日があるなら~ Portableで読めるそうです。

最後に余談ですが、毎回セツミやキャラの絵変わり過ぎじゃね?と思った方がいらっしゃるでしょうが、スミレのomakeで読んだ曰くシリーズごとにイラスト担当している方が異なるのだとか…
基本的には2の担当だったごとP様が多いらしいです。

あと、もしも今のご時世が落ち着いたら私も淡路島に行ってみたいと思いました。
それでは今回はこの辺で失礼します。ここまで読んで下さりありがとうございました。

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